

開発者の木村正宏こと「きむちん」の目的は、水汚染防止。大好きな食べ物は、魚!
最後の清流と呼ばれる四万十川の支流で、魚をつかまえて遊んだ子ども時代、
そしてクライマーとして(ヒマラヤにて日本人初登頂2回公式記録あり)、
常に自然と密接な生活を続けるうち、
山から川へ、海へ...と流れていく「水」が汚染されている現実を目の当たりにし、
18歳から環境運動を本格的に始めるようになりました。
特に、心を痛めていたのが、家庭から流れる排水。
工場排水は規制が厳しくなる一方で、なおざりにされていた問題です。
「排水パイプは小さな海。我が家の排水がきれいになれば、海も変わる」
という願いのもと、洗濯用洗剤「海へ・・・」の研究が始まりました。
人肌に含まれる油分は、つや・はり・みずみずしさを与えてくれる大切な成分です。
襟についたら「汚れ」って呼ばれて可哀想ですよね?
― 排水で一番問題となるのが、水に溶けない「油汚れ」。微生物にも分解できず、汚染の原因となっています。
「微生物に負担をかけずに、働きを終えた油(・)たち(・・)を分解する洗剤をつくれないだろうか・・・」と模索していたとき出会ったのが、海洋タンカーの事故処理研究から生まれた油を分解する基剤でした。
この基剤は、海洋タンカー事故で流れる大量の油を分解して「水溶性」にするというもの。この基剤を洗浄剤のもとにすることで、生分解性100%の洗剤「海へ・・・」を開発することができました。
ラテン語で「洗う」という意味を持つ、ラベンダーの香り。実は、防腐剤の代わりにプラスしたものです。
「海へ・・・」は、防腐剤を添加しないと腐ってしまう程、毒性が極めて低く、微生物も殺せないのです。 防腐効果の高いラベンダーに、ローズウッド、ベルガモットをブレンドしたオイルを添加することにしました。
1999年春。 出来上がった「海へ・・・」を、きむちんは湯島聖堂のフリーマーケットで、切り株の上に並べて販売し始めました。
口コミだけが頼りで、自分で洗剤をビンに詰め、売る毎日。人から人へ繋がって、初年度で1万本に達しました。
3年目を前に手充填では睡眠時間もなくなり、ついに機械充填室を設けることに。
河口湖の渡辺配送センターさんと出会い、配送センター内に充填室を設け、海辺の湘南に移り住み、現在に至っています。
|
|
0 件のコメント:
コメントを投稿