「いただきます」と同じように、
「ご馳走様」を言わない日本人はいないでしょう。
食前の祈りの言葉は世界各地にありますが、
食後の言葉というのはあまり聞いたことがありません。
せいぜいが、ゲップをするとか「ああ、よく食った」とか、
美味しかったと料理を褒め称える程度の言葉です。
「ご馳走様」は走りまわって食材を集めてくれた労苦への
感謝とねぎらいの言葉が語源と推測できます。
「ご馳走様」と言いながら、
それが珍しい「ご馳走」であったかどうかを問いません。
ましてや旨いか不味いかを言い募ったりしません。
人は忘れやすい、喉元すぎれば熱ささえ忘れてしまう生き物です。
だからこそ、この2つの言葉が用意されているのでしょう。
どこでも呪文のように意味を味わいながら「いただきます」と「ご馳走様」を
小さな声でもいいから言う。
何でもいつでも美味しくいただけて、
こう言えるのはあなたが幸せである証です。
2009年12月30日水曜日
登録:
コメントの投稿 (Atom)
0 件のコメント:
コメントを投稿